razer Basilisk X買いました

ガジェット

結局実物を試さずに博打買いをしました。

待って、ちょっと待って、私にも言い訳があるのです。何気なしにメルカリを覗いていたらほぼ新品がそこそこ良い具合の価格で出品されていたのです。それを見て「これ、もし自分の手に合わなかったら少し安くしてまたメルカリに流せば損失数百円じゃね?」という考えに至り、気がついたら支払いに進んでおりました。いやはや、良い時代になったものですね。

ちなみに出品者の方、過去の履歴を見たら私と趣味があまりにも被っていて(ギター、パイプ煙草、VAPE、PCゲーム)思わず雑談メッセージを送りたくなりましたがグッと我慢をいたしました。

要点はちゃんと抑えてある

ほぼ衝動買いみたいなものと言っても自分にとって必要な要素はきちんと抑えてあります。

  • サイズがかぶせ持ちorつかみ持ち用であること
  • レシーバータイプの無線接続であること
  • 左右非対称で右手専用であること
  • 乾電池駆動であること←NEW!

全て満たしています、一番最後のものは「そうであればなおさら嬉しい」ぐらいであって、昨今はほぼ充電池のため除外していたのですよ。でも結果的には全て満たしてくれているので儲けものです。

補足:乾電池駆動のメリット

メリットはズバリ3つ

充電の煩わしさがない

充電池の場合、スマホ等と同じく使ったら充電、というのを繰り返します。昨今ではゲーミングマウスは軽さ追求もあり内臓の電池容量が小さめで、大体の製品がカタログスペックで2~3日置きの充電が必要です。そうすると結局デスク上にケーブルを持ってくるか、数日置きにマウスを充電できる場所へ持っていく面倒くささがあります。

電池が切れても交換で復活

「あ!充電し忘れた!」みたいなことがあると復活するまでの間マウスを使えません。と言っても最近は急速充電に対応した製品ばかりなので、5分も繋げば短時間なら使えたりしますけどね。とは言え、乾電池のストックさえ確保しておけばパカッと開いてサクッと交換で満タン状態になる、というのは非常に楽です。

一応充電できるマウスパッドを使えば気にしなくても良くなりますが、高いし製品バリエーションが無いし、現状私はQCKが気に入っているので…。

電池寿命を気にしなくてよい

私はこういったデバイスは気に入れば5年以上は使います(キーボードなんて10年選手だったしね)、マウスはその前にスイッチ系統が壊れることが殆どですが修理して使い続けます。今はみんなスマホを使っているので実感していると思いますが、リチウムイオン電池は寿命が大体2年前後です、勿論スマホとマウスでは使用頻度も電気の使われ方も全然違うので、実際どれくらい保つのかは知らないのですが、わかっていることは電池の寿命が来たら本体ごと交換しなければいけないことです、おそらく相当メジャーなマウスでない限り交換用バッテリーなんて単体で手に入らないでしょうしね。

ちなみにデメリットは「どうしても重くなる」ということです、それでも一般マウスよりは全然軽いですけど。なので正直シューターガチ勢でもなければ乾電池式の方が普段使うデバイスとしては楽じゃないかな、と思っています。

開封の儀

中古品と言えどアウトレットレベル、完品で本体自体も非常に綺麗。…なんか写真が全体的に暗いですね…。

付属品はマニュアルとブランド証明書?のみ
蓋を開けると電池ボックスとレシーバー収納、エネループ(単3)は自分で入れたもの
蓋はマグネット固定なので非常に外しやすい

重さ

本体自体の重量は公式にありますから、エネループ搭載で測ってみます。

これはゲーミングマウスとしては「かなり」重い部類に入ります。100g切りが当たり前、本当に軽い製品は60gとかですからね(有線限定の重さ基準ですが)。エネループは通常の乾電池よりわずかにサイズが大きく重いです。これをアルカリにすると約107g、マンガンにすると約102g程になり、basilisk最上位機種のUltimate(充電池式タイプ)が105gのようなので、マンガンにすればUltimateより軽くなりますし、エネループのようなニッケル水素電池にすることで重めに…と狭い範囲ですが重量調整が可能です。

また、単4を単3変換アダプターに入れて搭載すれば、おそらく更に軽くなると思います。

重さの影響度(持論)

そもそも重さ自体好みでしょうが、基本的には軽いほうが負担が少ないのは事実です。その上で持ち方や操作の仕方での影響度を見た場合、

・持ち方
つまみ持ち > つかみ持ち > かぶせ持ち
・操作の仕方
手首メイン > 手首+腕 > 腕メイン
・感度
ローセンシ > ミドルセンシ > ハイセンシ

だと思っています。で、私は「かぶせ持ち&手首+腕&ミドルセンシ」なので、そこまで過敏に重さを気にする必要はないかな、というところで落ち着いています。そもそもガチ勢でもないので、ストレスなく操作できればそれでいいです。

握ってみる

黒いマウスパッドに黒いマウスで全然わからないじゃないか!ちゃんとライティングしなきゃだめですねこれは…

かぶせ持ちできれいにフィットするサイズと形状、親指を置くところがあるのですごく楽です。左右スイッチは指がそのまま置けるようなカーブが描かれていて乗せればそのまま理想的な形になります。

どうせならとペリックスのマウスと比較してみます、角度が見て明らかです。右手用(メーカー的にはエルゴノミクス設計で長時間でも疲れない)と謳っていますが、やはり内側に少し捻りこむ感じで、縦向きマウスに比べたら手首に負担がかかります。

ちなみにつかみ持ちとつまみ持ちをした場合

つかみ持ちの場合でも十分使える形状とサイズ感だとは思いますが、やや重さが気になってくるのと手の大きさによってはボディ側の膨らみが少し邪魔に感じるかもしれません。つまみ持ちだと大きくて摘みづらく、重さも更に気になってしまうので扱いづらく、疲れやすいと思います。

「かぶせ持ち:推奨・つかみ持ち:可・つまみ持ち:否」という落とし所になりそうです。

所感、雑感

レシーバー接続での安定性や遅延

がっつり安定していて遅延も感じません。「HyperSpeed」という独自技術を使っているようで、業界的にも信頼性があるみたいですね。

スイッチとホイールの感触

左右スイッチは浅めでクリック感軽め、ホイールはこちらもスクロール感軽めで押し込みがかなり浅いです。親指スイッチは腹で操作しやすい位置関係にあり、やはり軽めですが押し込み感は十分あります。

滑り

マウスパッドとの兼ね合いがあるのであくまで自分の環境の話になりますが、特段「滑りやすい」とは感じません、ただその分ピタッと止まります。ソールも一般的な材質と面積なので滑りやすさを売りにしたマウスでもないでしょう。

本体の材質

上面~左右スイッチは滑り止め加工の施した樹脂、左右面が凹凸のあるラバーになっているので僅かな力でガッチリホールドができます。ただ、ラバーは経年で加水分解してしまうので個人的に好きな素材ではありません。

光る部分は無い

ロゴもエッジも光らないぜ!ゲーミングデバイスらしくないコスト削減(褒め言葉)。

5段階のdpi調整

ホイール下のスイッチで5段階の調整が可能です。設定値はデフォルトがありますが、後述するソフトウェアを使うことで100~16000の間で50刻みでそれぞれカスタムして保存することが可能です。が、私はゲーム用と普段用の2段階しか使わないですし、しかも普段用はペリックスにしてしまいますから完全固定でも問題がなかったというオチ。

Bluetooth接続もできる

底面スイッチで切り替えるとBTでも使えます、電池の持ちもレシーバー接続の倍近く良くなるようです。デスクトップで使うことはまずありませんが、自宅でたまーにノートPCを開くこともあり、とりあえずこのマウスをペアリングしておけば便利ですよね。ただ、既にモバイル用のマウスが2つある上、windowsのタッチパッドはPlecisionドライバを使える機種ならマウスが要らないぐらい操作性が良いので実際出番が来るかはわかりません。ちなみに従来のSynapticsドライバしか使えないタッチパッドは従来通り腐った操作性です。

ちなみにセンサーテストとか手間がかかることはしていないのですが、他者のレビューを見たところ、多少カーソルが飛んでしまう傾向があるようです。ゲームを遊んでいる上では特に違和感も不都合なこともありませんでしたが、データ上そういったものも出ていますので、といった報告になります。

Synapse3で様々な設定が可能

razer製品専用ソフトウェアで、これをインストールすることで様々な設定が可能です。どうも不安定なソフトらしく環境によってバグが有るとか、なんか調べてみると裏で変な通信をしているとか言われてもいるようですが、とりあえず私の環境では正常に動作しております(通信プロセスは調べていない)。

ボタン設定とマクロ

各ボタンへの機能割当と合わせ、マクロが組めます、まぁ今となっては当たり前のことです。

感度(dpi)調整

この項目で最大5段階、100~16000の間50刻みでdpiが調整できます。私は2段階しか設定しませんでした(800と1200)。

マウスパッドの材質設定

使うマウスパットの設定をすることでトラッキング性能を最適化することができるようです、が、私はデフォルトのままで使っていますし、そもそもrazer製のマウスパッドしか選択することができません。

リフトオフディスタンス設定

デフォルトでは2mmになっていますが、個人的には1mmの方が良いと思います。この2項目のどちらかから選べます。

プロファイル

これらで設定した内容を保存し、特定のアプリケーションと紐付けて呼び出したりすることが可能です。

総評

ゲーミングマウスとしての基準はちゃんと満たしており、その上で遅延の無い無線接続、乾電池動作とわりと痒いところまで手が届くのに、本体価格は安くコスパが良い

私は新品より安く購入しておりますが、そもそもこの基本スペックでもゲーミングマウスとしては安い部類です。

Razer Basilisk X HyperSpeed ゲーミングマウス 高速無線 HyperSpeed/Bluetooth 切替可能 16000DPI 最大450時間稼働 【日本正規代理店保証品】 RZ01-03150100-R3A1
■Razer HyperSpeed ワイヤレス技術 他のワイヤレス技術に比べ 25% 速度向上を実現し、高速通信、低レイテンシーのクリック、ノイズやデータが過剰な環境でのシームレスな周波数の切り替えによりワイヤレスマウスを使用している感覚すらなくなることでしょう。 また、改善されたワイヤレス電力効率により、最大連続 1...

6,980円ですからね、これより安い無線ゲーミングマウスはlogicoolで唯一G304が存在していますが、小型でつまみ持ち向きなものなので、できるだけ安いかぶせ持ちで無線となるとおそらくこの製品が最安です。

欲を出せばもっと良いゲーミングマウスは色々とあるのですがその分高額になりますし、とりあえず手を出してみたいけど基本スペック面で妥協はあまりしたくない、ゲームはやるけど程々でガチではない、という層には刺さると思いますよ、地味に乾電池式というのが神要素。

ちなみにつまみ持ちで良いならG304の方が安いですし評判もかなり良いようなのでそちらをおすすめします(無責任)。有線で良いなら低価格帯から数多の製品が存在していますからお好みで選んでください。